GroovMix-Half Time-

2019seasonの折り返しのイベントが終わりました!

夏の終わりの8月末、ハーフタイムなのに休まない、そんなイベントの模様をレポートしていきたいと思います。

今回のエントリープレーヤーは21名!夏休みも終わりに近づいたこの季節によくお集まりいただきました・・・

バトル水準は歴代でもTOPクラス、ばちばちに実力を磨いてきたプレーヤーの本気バトルからハイレベルショーケース、さらにライブペインティングや靴磨きブースまで、非常に素敵な空間の中、スタッフの一人として気持ちよく過ごしました。

毎度のことながら動画を出し惜しむGroovMix・・・現場の空気は足を運んでいただくか、このレポートでしか伝えられない。重たい責任に腰を痛めつつ、筆を尽くしたいと思います。

BATTLE RESULT


優勝 : Maple(.@yuka_aka_maple)
準優勝 : LEGO(@lego.0505)
ベスト4 : Shota(.@fsb32shota)
ベスト4 : J.(.@junpei.112)
MVP : LEGO
EPIC賞 : YU-MA(.@yu_ma.0504)

【audition result】
■All Judge
Maple
■TaMa selection
1.Shota
2.RIKU
3.J.
4.ささお
5.Lytto
■TAM selection
1.Lucky
2.きよまろ
3.荻 a.k.a OG NEXTDOOR
4.miho
5.Lil’ sky
■Lil’En selection
1.LEGO
2.yu-ma
3.Tocky
4.Enemy
5.shynee

バトルを振り返って

今回のバトルは総じて『GroovMixらしさ』といえるバトルが多く見られたように思う。
GroovMixらしさと、言ってしまうとどうにもGroovMixがワンシーンを作り上げているような言い回しになってしまうけれど…そうではなくて…なんというか、心のギアを一段下に設定しているプレーヤーが多いというか…雰囲気を楽しみに来てくれているプレーヤーが気持ちよく動いてくれているというか…実力を試しに来ている空気感というか…

どうにも表現が難しい。

ただユルイだけでなく、それをスタイルに昇華しようと、試験的にスカしているプレーヤーが多い印象を受けていて、それは大きなプロップスを用意していない(できていない?笑)GroovMixだからこそ見られるスタイル、バトルなのではないかと考えている。

プレーヤーの皆様は、熱を持って参加してくださっているのは間違いないので、会場の熱気はそれなりに高いのだけれど…
このあたりは来てくださった方とは共有できている感覚である気がしている。

とはいえ、来場していない方に向けて発信するのがレポートの役目。ライターの実力不足として反省しておきます。

恒例のピックアップですが、
決勝を戦ったのはmapleとLEGO。

mapleは流石のビッグムーヴとオリジナリティ。アクロバットにスピンをミックスするというのは、見た目の通り難しいし、恐らくは見た目以上に難しい。
まず、「ビッグムーヴとは?」という議論があるだろう。
一時流行っていたのが、とりあえず派手なアクロバットを取り入れるというスタイル。
陥りやすいのが、ボールが飾りになってしまっているパターン。
bboyの方が上手くやれそう…という感想をついつい抱いてしまうようなmoveは果たしてフリースタイルバスケにおけるビッグムーヴたりえるのだろうか…みたいな議論。
私的な見解と数名のジャッジの方と話した中で発見した共通項は、「ボールが生きているかどうか」だ。
結局、フリースタイルバスケットボールの判断基準の根底にあるのが『ボールハンドリング』の能力の優劣。

具体的に解説をすると、
A点からB点までボールを動かすとして、
①正面を向いたまま両手でボールを移動させる。
②一度目線を外した上、逆立状態でキャッチする。
①と②の間には当然難度の差がある。
①なら素人にもできるが②は違う。
この「いかに常人から離れた動きができるか」の難度が高いものがビッグムーヴと呼ばれて然りだろう。
この時に非常に難しいのは「常人」の定義。
技の難度評価には常人との距離が大切になるわけではあるが、先に例にとったbboyは常人だろうか。
ボールハンドリングにおいてはbboyは常人だと定義しても良いはず。プロスポーツ選手や芸能人だとしてもボールハンドリングの分野においてはあくまで常人。それはそうでしょう。
つまり、bboyが瞬時にできそうなmoveはどれだけアクロバティックであろうとビッグムーヴたりえないのではないか。

とか…笑
半ば当たり前のことを整理しつつ。

mapleのスタイルは、その前提に立ったとしても偉大、ということを言いたかったわけです。
・ボールが回転した状態で
・指一本でボールバランスを取り
・身体を勢いよく浮かして回す
プロセスの全てが常軌を逸している…笑
ボールは生きている上に、普通ならばバランスを崩してしまうような身体の動かし方をしているわけで。これは一撃必殺の技として評価されて然りであろう。

bboyフレーバー香るmoveを披露するLEGOも同様。
好きなスタイルを綺麗にフリースタイルバスケットボールに取り入れている。
bboyに憧れたボーラーは歴代数多くいるものの、どうしてもbboyのmoveをこなすことが目的になってしまいどうにもアンバランスな見栄えになってしまうことがしばしば…。
LEGOは自身のmoveとしてミックスし、オリジナルスタイルから自然と、違和感なく香るbboyフレーバーを演出していた。
これは本大会のジャッジを務めてくださったbboyのLil’Enさんもコメント、SNSで触れてくださった点。

最終的に勝利を手にしたのはmaple!
両名ともに今までフリースタイル界に存在しなかったスタイルを築き上げているように思いました。
良い物見られました。

個人的な瞬間最高到達地点は予選オーディションのLucky。
元から推しプレーヤーではあったものの、ノった時の勢いというか、深く入っている感じは他にKAMIKAZE級だと思う。いや、本当、一瞬なんだけど、刹那的な到達点はとても深い。
オーディション時には深度が気持ちよくハマっていた印象。「ターンして背中見せてストップ」というシンプルなフィニッシュが気持ち良く魅せられるのはtakuroを親指に、片手で数えられる程しかいないのではなかろうか。
と、ベタ褒め。本戦はポロポロしてたことも補足してバランスを取る。

そんなこんなでようやくレポートの完成です。筆者ダイゴが北海道に転勤になりました都合にて校了が遅くなってしまいました。申し訳ございません!

次回GroovMixは年末特大号!GroovMix-buzzerbeater-!!
開催日は12月14日(日)
例年より若干早めの開催となります。

年末年始は帰省やら旅行やらイベントの重なるタイミングでしたから、いつもより参加のしやすい環境なのではないでしょうか。
年末特大号と見栄を切る分、しっかり準備を進めております。
豪華プレーヤーやショーケースの誘致など、オーガナイザーの腕の見せ所!
ぜひGroovMixに1日ください。
よろしくお願いします!!

Writer: daigo(↗︎@daigosan5152