GroovMix -BuzzerBeater-
2019年最後のGroovMixが終了!…から約2週間が経過し、やって参りました2020年!本年もよろしくお願いいたします。
2017年の1月の初開催から約3年間、第10回目のイベントとなりました。初回から支えてくださっているスポンサー、オーディエンス、そして何よりプレーヤーの皆様への感謝の気持ちを可能な限りお伝えできるよう、オーガナイザーをはじめスタッフ達も、気合いを入れて挑んだようです。豪華なジャッジ、ゲストプレーヤー、パフォーマーの皆様にも囲まれ、10回大会という節目を飾るに相応しいイベントになったのではないかと感じてます!
まだまだ100点には遠いGroovMixではございますが、来シーズンに向け、良い弾みをつけられたのではないでしょうか!
と、中距離から見守っているMC daigoとしては感じました笑
皆様、ぜひ今後とも温かくサポートしてくださるようお願い申し上げます。
さて、ご挨拶もほどほどに、
折り紙つきゲストプレーヤーやメキメキレベルを上げ続けている常連プレーヤーが凌ぎを削った『GroovMix-BuzzerBeater-』の模様をレポートしてまいります!
筆者もプレーヤーから離れて久しいので、どうにも感性が現役の皆様とズレてきてしまっているような気もするのですが…MCとしてオーディエンスとして、肌で、脳で、感じたことをお伝えできたらと思っております。
優勝 YOH(@yoh_1118)
準優勝 maple(.@yuka_aka_maple)
s.r.e.a.m賞 yu-ma(.@yu_ma.0504)
Epic.賞 shynee(.@shynee_ryu)
【audition result】
■All judges select
LEGO
■Lee’s selection
1 きよまろ
2 あぱっち
■Kamikaze’s selection
1 miho
2 cela
■nock’s selection
1 Kagami
2 shine
■2goo’s selection
1 riku
2 menimoi
■Ko-suke’s selection
1 Lucky
2 SENA
優勝を手にしたのはお馴染み、若きスキルモンスターのYOH!スタジオ『in the house』様の協賛、優勝賞金100,000円を勝ち取った。
本レポートにも度々登場し、GroovMixでの優勝はこれにて3回目。本大会の最多優勝記録を持ったプレーヤー。
優勝を重ねるごとに、スキルのみならず風格やオーラ、バイブスといったエクストラスキルも獲得している様子。フリースタイルバスケにかける気持ちの熱さがわかりやすく伝わってくるプレースタイル。
ジャッジを務めてくださったKo-sukeさんが仰っていたように「ただ技をする」域からは大きく飛躍したムーヴは、何度見ても飽きがこない。素晴らしい。
本大会においては世界に名を轟かすスピナーであるisseiを準決勝にて下し、決勝では世界一を獲得しているmapleをも打ち倒した。
こうしたバトルを見るたびに、日本に生まれ、フリースタイルバスケに関われたことの幸せを噛みしめる。
YOH、maple、Kengo、isseiと全国からゲスト招致をしたプレーヤーがベスト4に名を連ねる結果になったが、このメンバーは2019年のバトルシーンを食い荒らした4名でもある。
いずれも高いスキルを有しており、難度の高い技をここぞというタイミングでキメてくるプレーヤー。バトルタイムである、たった30秒×2ムーヴという短い時間の中で、あれほど常人離れした技をしっかりメイクしてくるのだから、それはもうクレイジー。
普段の練習の密度とフリースタイルバスケへの愛が見える。やはりその完成度を持ってトップレベルのプレーヤーたるのだろう。
11月に開催されたbac to pec finalの結果も踏まえると、上記4名に北海道のYu-ya、yu-taを加えた6名が若手の顔となり、タイトルを奪い合っている印象。
2020年の群雄割拠の時代を予感させる形で年末最後のバトルを締めくくった。
タイトルの獲得のみに目を向けるとメンバーが固定されてしまっているようにも映るが、その他若手プレーヤーの成長も著しい。
本大会においてS.R.E.S.M.賞を獲得したyu-ma、Epic.賞を獲得したshynee、予選をオールジャッジで通過したLEGO、Kengoとの熱戦を繰り広げたきよまろ…など、タイトルホルダーたちに食いつく素養を持ったプレーヤーも着々と育ってきている印象。
2020年の顔となるプレーヤーはまだまだ読めない、非常に気持ちよく拮抗した環境に目が離せない。
個人的な注目プレーヤーはきよまろ。
音の掴み方や、空気の作り方、ファッションなど、他のプレーヤーとは違った角度からアプローチをしている印象。
一辺倒の「格好よさ」ではなく、「きよまろにしか表現できない格好よさ」の実現に向け、試行錯誤を繰り返していて、それがスタイルに馴染み始めている。
正直、今のシーンのトレンドから考えると、勝ちやすいスタイルではないと思うし、王道からは外れた道であるようにも思う。(ごめんな)
ただ、一人の観客としては、フリースタイルバスケにおける”粋”の体現に向け、ただ真っ直ぐにそのスタイルを極め、王道スタイルを打ち破る姿を、1日でも早く見たいと願ってしまう。その時こそシーンの深みが増す瞬間だと思っているし、カルチャーの前進だと思っている。
ブレイクダンスとヒップホップのどちらが優れているのかを決められないのと同様に、派手なパワームーヴが、必ず優れているわけではないと信じている。技の大きさを競うだけで良いのであればフィギュアスケートのように技に点数をつけてしまえばいい。
そうでない曖昧な「格好よさ」を判じる競技であることに、フリースタイルバスケの魅力を感じている。
さらに個人的な意見を言うと、本大会のファッションランキングでは優勝だと思う。
今後、ファッションについての特別賞とか設けてもおもしろいのでは??
また、GroovMixが採用している特殊なオーディション形式が、とてもおもしろい結果に繋がっているとも感じたのが今回。
各ジャッジが一人のプレーヤーをピックアップするという制度。ある意味総合点ではなく、特定のジャッジの評価を獲得することができれば予選を通過することができるシステムであるとも言える。
特化したスタイルが評価されるチャンスとも捉えられるが、総合力は確かに高い実力者が予選で落ちてしまうという難しさも生むのが当システム。
今回、1st.challengeにおけるZiNEZ a.k.a KAMIKAZEセレクトを勝ち取ったmihoや、2nd challengeにおけるZiNEZ a.k.a KAMIKAZEセレクトを勝ち取ったCelaは、必要レベルの基礎値をクリアした上で、スタイルの立たせ方が非常に上手だったプレーヤーであったように思う。
オーディション形式においては印象に残ることは非常に重要。「印象に残るムーヴ」を行なうことは存外簡単なことではなく、考え抜く力、貫く力、それを表現する力、ただの一芸だと思わせない深みや馴染み方の演出など、非常に多くの過程や能力を必要とする。
これらをスキルと捉えない時代は既に過ぎ去っていて、それはジャッジの票が如実にそれを表しているように感じる。
わかりやすくシステム化してるGroovMixだからこそ、より顕著に結果として表れているのもまた事実だが、思えば現環境TOPの古参、若手プレーヤーは全員尖ったスタイルやスキルを要している。ここにいかに向き合うかが、環境TOP、または主役級プレーヤーへの道筋になるような、そんな気が、しています。
さてと、
今回も長い長いレポートになってしまったし、ただのMCがやたらプレーヤーに要求をするような記事になってしまいました。叩かれそうで怖いです。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
プレーヤーやジャッジの息遣いを近くで感じ、オーディエンスのリアクションをステージから観察できるポジションなので、今後のシーン成長の可能性を感じた要素については書き留めておくのも役割かな、と感じ、つらつらと書かせていただきました!
北海道在住の今、来年度のGroovMixとの関わり方は曖昧ですが、変わらずフリースタイルバスケのサポーターであり続けたいと考えております!
今度ともdaigoのこと、ほどほどにご愛顧いただけますと幸いです。
GroovMixも10回という節目を迎えましたが、ここまで皆様にお支えいただきながら、どうにかこうにか続けてまいりました。
レポート担当として、オーガナイザーの2人に代わり、御礼申し上げます。
イベントにとって一番大切にしなければならないのはオーディエンスとプレーヤーの皆様です。2020年はもっと満足をしていただけるような展開、成長を続けられるよう邁進してまいりますので、今後とも何卒よろしく申し上げます。
Writer: daigo(↗︎@daigosan5152)